 |
| ファンとともに2007Jリーグ優勝を喜ぶ鹿島(AFP) |
By Etsuko Miyazaki
Jリーグが2009年から創設する‘アジア枠’-まだ名を知られていない大陸の才能あるプレーヤーにこのアジアで最も進んだリーグでの出場機会を約束するもの-は‘サッカー界を変えるもの’としてサッカーファンからも賞賛を受けている。
この革新的なプランは、これまでより上のリーグでのプレー機会を得られていない、日の当たらない場所にいた有能なプレーヤーに新たな現実的な夢をもたらした。
先月正式に発表された‘アジア枠’は、J1とJ2の合計33クラブがAFCの46のメンバー協会出身のプレーヤーへの1枠を従来の外国人枠(3人)とは別に持てるもので、この対象となるのはサウジアラビアやオーストラリアといった強豪リーグからブルネイやネパールなどのサッカーマイナー国まで幅広いものとなっている。
このJリーグの動きがアジアの各所のクラブ関係者、選手、そしてファンたちからの大きな賞賛を得ていることは驚くに値しないことだろう。
タイの強豪クラブ、クルン・タイバンクFCのチームマネージャー、ナコルン・ポウンブッパ氏は「我々のチームからJリーグでプレーする選手が出てくれば、タイや我々のクラブが日本だけではなくアジアでも認識されるようになるだろう」と語った。
同じくタイの強豪チョンブリFCのダイレクター、アンノップ・シントトン氏は長期的な効果に言及。
「これはすばらしいアイデアだと思う。その選手も多くの経験を得られるだろうし、Jリーグを経験した選手が将来、チームのスキルを向上させる一助ともなるだろうから、クラブもその利益を得られるだろう」と今年のAFCチャンピオンズリーグに出場してアジアの強豪を間近に見たシントトン氏は将来への期待を述べた。
ポウンブッパ氏もこの意見に同調しつつ、「Jリーグでプレーした選手の経験を将来コーチとして生かしてくれることを期待している。」と語った。
プロフェッショナリズム
さらに、現在のJリーガーたちがJリーグ創設時にジーコやリネカー、リトバルスキーといった世界の一流プレーヤーから学んだように、Jリーグでの経験によってアジアから集まったプレーヤーがアジアサッカー界に浸透していないプロフェッショナリズムの伝道師となることも期待できる。
マレーシアのサッカーファン、アンソニー・ディアスさんは「アジアのサッカーのほとんどはプロフェッショナリズムに欠けていると思うので、このアイデアによって、アジアにプロフェッショナリズムを伝えることが出来るだろう」と語った。
このフィロソフィーは選手たちからも大きな期待を集めている。
「私はJリーグでプレーするのを楽しみにしている。もしJリーグでプレーするチャンスがあれば、きっと上手くできると思う。」(タイのチョンブリFC、アルティト・スントルンピト選手)
「もしJリーグでプレーできれば、それはすばらしいことだ。そうなれば、全力を尽くしてプレーするつもりだ。」(タイのチョンブリFC、クリアンクライ・ピムラト選手)
FFAも支持
アジア枠の採用に当たり、多くのプレーヤーが起用されるであろうと予想されているオーストラリアサッカー協会
(FFA)の広報担当者は「アジアサッカー連盟内のプレーヤーの起用機会を増加するという動きは、大陸連盟全体にとって良いことであるとFFAは考えており、これは競技のレベルや質を上げることにつながるであろう」とコメントし、Aリーグでも同様のプランの導入を考慮していると明らかにした。
「FFAはAリーグにおける外国籍選手の枠を来シーズン(2009年開幕シーズン)から増やすことを考えている。」
(Edited by R. Ravi Kumar)
|