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アデレード:30日にハインドマーシュスタジアムで行われたAFC女子アジアカップ2006の3位決定戦、前回と前々回大会で2度アジア女王に輝いていた北朝鮮が日本を3-02で振り切って3位に入賞、来年中国で開催されるFIFA女子ワールドカップへの出場権を獲得した。 敗れた日本はワールドカップ出場権をかけ、CONCACAF(北中米カリブ海地域)のチームとのプレーオフに進むこととなった(対戦相手、日程ともに未定)。 1990年以降、北朝鮮は日本と11試合対戦し、黒星は2つのみ。今日の試合は12試合目となったが、北朝鮮がリ・ウンスク(23分)とリ・ウンギョン(33分、39分)の得点によって3点を先制。日本も安藤梢(43分)と永里優季(89分)の得点で1点差に迫ったものの、そのまま試合は終了。 北朝鮮はAFC女子選手権(現:AFC女子アジアカップ)の2001年大会の決勝で日本を2-0で下して初優勝を果たしていた。 両チームとも相手の様子を伺うようにスタート。前半20分過ぎまでは決定的なチャンスを迎えることが出来ず、中盤での主導権争いが続いた。 試合が動いたのは23分、日本陣内深く右サイドからのジョ・ユンミからのスローインをペナルティエリア内でストライカーのリ・クムスクがスルー。後ろで待っていたリ・ウンスクがボールを受け、日本ディフェンダーを背負いながらもすばやくターンして右足で強烈なシュートを放った。これが日本の福元美穂の守るゴールに突き刺さり、北朝鮮が先制。 その9分後、日本は左CKからのボールが北朝鮮ゴール前の混戦からペナルティエリア内の永里に流れ、同点のチャンスかと思われた。しかし、永里の放ったシュートは北朝鮮DFにはね返された。 北朝鮮はそのわずか1分後、日本のペナルティエリア付近でボールを受けたリ・ウンギョンがリ・クムスクとワンツーできれいに抜け出し、日本のGK福元が前に出てきたところを浮かして技ありのシュートを決め、リードを広げた。 その6分後には日本陣内で日本ディフェンダーのクリアを身体を張ってカットしたリ・ウンスクがそのDFと身体を入れ替え、ドリブルでゴールからやや左寄りを独走。ペナルティエリア内で放ったシュートを福元が左手でなんとかはじいたものの、こぼれたボールは逆サイドから詰めてきたリ・ウンギョンが左足でワンタッチの丁寧なシュートを流し込み、リードを3点に広げ、ワールドカップへの出場権は確実にしたかと思われた。 しかし41分、今度は永里がドリブルで北朝鮮陣内に持ち込み、左の角度のないところから強気に放ったシュートはゴールの手前のサイドネット外。 そして43分、日本は中盤でボールを持った洒井與惠からのロングクロスをペナルティエリア内真ん中で澤穂希が北朝鮮DFと競り、後ろにそらせたボールを受けた安藤梢がディフェンスからマークされながらもうまく右足で北朝鮮ゴールに流し込み、2点差としてハーフタイムを迎えた。 後半、日本の大橋浩司監督は前半終了間際に得点を決めた安藤と、大野忍に替えて大谷未央と荒川恵理子を投入。より前がかりな得点を狙う戦術をとった。 その甲斐あって、日本が後半は主導権を握った。北朝鮮は守りに重点を置いたのか、あまり攻めの勢いが見られない。50分には澤が直接FKから得点を狙い、71分にはキャプテンのDF磯崎がロングシュートを狙うなど、北朝鮮のGKフィ・ウンハンは忙しい時間帯を過ごすこととなった。 試合終了まで約10分となった時点で大橋監督は阪口夢穂を投入。高さとロングシュートに期待していたとのことだったが、北朝鮮のDFはジャン・オギョンを中心に日本の得点をなかなか許さない。 試合終了間際の89分に柳田美幸からの長いクロスを永里優季が頭で押し込んで1点差に迫ったものの、追いつくにはあまりにも時間がなく、そのまま北朝鮮が日本との対戦の9勝目とともにFIFA女子ワールドカップへの出場権を獲得した。 試合後、日本の大橋監督は「ワールドカップへの出場権をかけた戦いということで、選手たちは立ち上がりから前向きに戦ってくれた。しかし、前半の2点差が最後までゲームを難しくしてしまった。残り45分の中でこの差を返す力は正直なかったと思う。」と述べながらも、「しかし、選手たちは良く戦ってくれた。」と語った。 北朝鮮との試合での難しさについては「ハイプレッシャーでの技術ミスが多いベンチサイドで感じた。基本的なことだが、性格にプレーするということを見直す必要があると思う。」と、これから分析しなければはっきりしたことは言えないとしながらも印象を口にした。 さらに、「失点が自分たちのいい時間帯でのものだったのが残念だった。もちろん、我々にはワールドカップ出場権をかけたプレーオフがこれから待っている。相手はまだ決まっていないが、いい準備をしたいという決意をしている。」と締めくくった。 北朝鮮のキム・クゥワンミン監督は「この試合には勝ち、ワールドカップ出場権を得たが、我々は満足してもいないし、ハッピーでもない。なぜなら、我々は優勝するためにここに来たからだ。この目標を達成できなかったので、誰も満足していない。これからはドーハでのアジア大会の優勝を目指す。」と述べた。
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